サウンドボードレスト(Sound board rest)


 サウンドボードレストは、支柱枠に一方向へ反らせた響板を取り付ける際に生じる隙間を埋めるために、それぞれの間に取り付ける赤ブナ材を使用した土台です。これは響板の外周に合わせて正確に削り出します。




響棒(Rib)

 響板の裏面には、クラウン加工された響板の形状を支えるために十数本の響棒が取り付けられます。ブリュートナーの響棒は、響板と接する部分の形状を、響板に合わせて正確に削り出します。翼の形(Flugel)をした響板の有効な部分は、駒の両脇を20〜30センチとされています。この面積のクラウンの形状を支え、それ以外の非効率部分の影響を排除するために図のように響棒を取り付けます。

フレーム(Iron frame)

 鋳鉄製のフレームは、20トンにも及ぶ弦の総張力を支えるために最も重要でありながら、ピアノを構成する素材としては木材と最も遠いところに位置しているといえます。フレームと支柱枠を組み合わせる作業は正確に、慎重に行われます。ブリュートナーでは、駒の高さを響板面積との関係に基づいて正確に設計しているため、フレームの形状に木造部分を合わせるという事は行いません。そのためにフレームの設計、鋳造には高い精度を求めています。

フレームレスト(Frame rest)


 フレームレストはサウンドーボードレストと同様、フレームを響板の上に取り付ける際にお互いの間に入れる赤ブナ材の土台です。フレームレストを正確に削り出すことによって、お互いの形状に影響を受けることなく取り付けることが可能となります。フレームと響板が接する面を正確に測定し、フレームレストを正確に削り出すには多くの時間を要します。しかしこれによりフレームの重量が分散されることを重要視しています。 

ケース(Rim)


 ブリュートナーは、グランドピアノのリムの構造が特別な方法で作られています。響板を支えている内リムには、堅いブナ材を使用し、周りを取り囲んでいる外リムには柔らかい菩提樹を使用しています。これにより、力強いフォルテッシモから柔らかい音色と響きを伴ったピアニッシモまでを表現できるのです。
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