ブリュートナーの軌跡

 1853年10月18日、創立者ユリウス・ブリュートナーはライプツィヒ(旧東ドイツ)にてピアノ製作工場の操業を開始しました。友人であったリストやワーグナーらと、熱心にピアノの研究、改良に取り組みました。そして創業当時より一貫した理念のもと、一台一台丁寧に製造されてきました。

 聖トーマス教会の聖歌隊、ゲヴァントハウス管弦楽団、ライプツィヒ歌劇場、ライプツィヒ音楽院(現メンデルスゾーン音楽演劇大学)といった文化環境の下で育まれたブリュートナーピアノ。偉大なる音楽家たちの助言のもと完成したブリュートナーピアノは、友人のリストはもちろんのこと、ブラームスやラフマニノフ、シューマン、チャイコフスキー、ドビュッシーといった著名な音楽家たちにも愛用されました。


 その評判はドイツ国内にとどまらず、オーストリア、デンマーク、ギリシャ、イギリス、ロシア、トルコとヨーロッパ全土へと広がり、世界各国の王侯貴族にも愛されてきました。そして世界各国で開催される博覧会にも出品し大いに賞賛され、多くの大賞、金賞を受賞しています。1867年パリ万国博覧会では1等賞の栄冠に輝きました。
 1872年には、かの有名なアリコート方式の特許を取得しました。響きの少ない中高音域の各音に共鳴弦を加えて最適な比率関係にすることで、音が伸びてより明るく豊かな音色が生み出されました。この倍音を増やしたこと生まれた響きの豊かさが、著名な作曲家や一流のピアニストらに評価され、ブリュートナーはヨーロッパ最大級のピアノメーカーへと発展しました。

 ブリュートナーの意志を受け継ぎ、現在でもほとんどが手作業で丁寧に製造されています。
ブリュートナー日本総代理店 泣sアノクリニックヨコヤマ